路上の羊

聖書の通読に挑戦中

創世記:20-29

今日は創世記の20章から29章まで読み進めた。アブラハム・イサク・ヤコブの3代に渡る物語がメイン。この辺りではしきりに、妻が美しすぎて自分が殺されてしまうのではないかと恐れ、妻を妹として他国に入ってはいざこざが起きて追い出されるという描写が登場する。そもそもなぜ妻が美しすぎると殺されるのかちょっとよく理解ができない。妹だとしても同じなのではないか。まあ、そこはあまり気にするところではないかもしれない。このエピソードはアブラハムやイサクが様々な地を放浪する理由を説明するためのものなのだろうと思う。

ヤコブに関する話は非常に強烈だ。ヤコブは兄から長子の権力をうまく譲り受けたうえ、老いて盲目となったイサクが兄を祝福しようとすると、母からの助言で兄に成り代わって祝福を奪い取ってしまう。これがきっかけでヤコブを肉しむようになった兄から逃げる途中で、神に天国へといたる階段を見せられ、約束を果たすまで必ずお前を守るといわれる。ヤコブが成したことは普通に考えれば悪しき行いであって、少なくともカインのように罰せられてもおかしくないように感じるのだが、そういうことはない。ただ、神もヤコブを積極的に祝福しているという感じではなく、なんだかアブラハムとの契約を順守するためにヤコブを守っているというような感じがする。契約を果たすことが第一優先であって、個々の行いについてはとやかく言うことはないという考えなのだろうか。